■観察場所: 北アルプス(長野県白馬村、新潟県糸魚川市他)
       猿倉〜白馬鑓温泉〜白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳〜蓮華温泉
■観察環境: 高山、亜高山
■観察日 :  2004年7月28日(水)〜31日(土)
■観察時間: 下記 
■天 候 : 下記
■観察者 :  DEVIL MAN  
■観察鳥種:
1 ライチョウ
2 キジバト
3 ホトトギス
4 アマツバメ
5 アカゲラ
6 イワツバメ
7 キセキレイ
8 ビンズイ
9 ミソサザイ
10 イワヒバリ
11 カヤクグリ
12 コマドリ
13 ルリビタキ
14 クロツグミ
15 ウグイス
16 メボソムシクイ
17 オオルリ
18 コガラ
19 シジュウカラ
20 クロジ
21 ウソ
22 ホシガラス
■コメント:
7/28 6:40〜11:00 晴れ
・南アか北アか直前まで迷ったが、台風10号の襲来に
 より踏ん切りがついて今年も北アルプスへ。
・金町駅で電車に乗り込むや、信号故障で30分待たさ
 れる。危うくムーンライト信州に乗り損ねる所だった。
・白馬駅からバスで猿倉登山口へ着くと、さすがに人気
 の白馬で大勢の登山客。しかし、皆大雪渓ルートへ向
 かい、鑓温泉方面は私だけ。通常は下山ルートだしね。
・最初は傾斜の緩い樹林帯。オオルリやコマドリも鳴く
 が鳥は少ない。時期的に遅いか。
・傾斜が急になりしばらくすると小日向のコル。遠くの
 斜面に今日の目的地鑓温泉小屋が見える。そこまでの
 道は標高差のないように見えるが、道も悪くアップダ
 ウンも多くこたえる。
小日向のコルから鑓温泉を望む(中央雪渓の上部)
・ようやく鑓温泉下の斜面に着くと、そこは雪渓とミヤ
 マキンポウゲやハクサンフウロのお花畑。別世界に来
 たと実感できる。
・鑓温泉には11時に到着。暑さと久々の重い荷物にばて
 た。午後は温泉とビールで明日からの縦走に備える。

7/29 5:40〜12:00 晴れのちガス、強風
・ご来光を堪能後、稜線を目指し歩き出す。鎖場などを
 過ぎると、ハクサンコザクラ、チングルマなどのお花
 畑でしばし休憩。その後高度を上げるにつれ、ガスの
 中へ。嫌な予感…。稜線に取り付くと案の定強風が吹
 き荒れる。
鑓温泉からのご来光

ミヤマキンバイ

・白馬鑓ヶ岳、杓子岳と縦走するが、ガスで何も見えず
 寒さと強風にひたすら耐えて歩くだけ。すれ違う人は
 多いのだが、杓子岳は巻き道もあるので、誰もおらず
 何故か風も弱くてゆっくり休憩できた。寒かったが。
 12:00に白馬頂上山荘のテント場に着くと、やることも
 なく寝るだけ。前回白馬に来た時は暴風雨だったので
 まだまし?

7/30 6:00〜14:30 ガスのち晴れ
・一晩中強風でよく眠れず。まずは白馬岳頂上を目指す。
 今回の最高点2,932mの頂上はガスと強風の中でも多く
 の登山者で混雑。素早く立ち去る。
・三国境へ向かう稜線でライチョウ♀発見!やはり天気
 が悪いと出てくれる。ガスが濃く至近距離でも最初は
 気付かなかった。ライチョウは苦労して山に登って見
 るから感動が大きいのだ。
ひょこり現れたライチョウ♀

・三国境から雪倉岳方面に下っていくと次第にガスも晴
 れて風も収まる。どうやら白馬稜線だけガスに包まれ
 荒れていた模様。歩くに連れ様々な花が咲き乱れる。
 登山者も少なく、昨日とは違って楽しい稜線歩きだ。
タカネマツムシソウ(下に咲くのはシナノオトギリ)



ユキクラトウチソウ

・雪倉岳山頂までは疲れも感じず快適に到着。2,611m
 の頂上からは、剣岳やはるか彼方に今日の目的地朝日
 小屋も見える絶好の展望。
雪倉岳山頂からの剣岳

・雪倉岳からはお花畑を楽しみながら大きく下る。岩場
 や湿原など変化に飛んだコースが続くが、ロングコー
 スだけに、だんだん疲れて来る。
タテヤマウツボグサと遠ざかる雪倉岳

・目の前に朝日岳が迫って来るが、どうせ明日登るので、
 今日は巻き道の白馬水平歩道を選ぶ。しかし、この道
 アップダウンが多く名前に騙りあり。途中の雪渓には
 クマの足跡もあるし。
・14:00に朝日小屋のテント場着。ウソやカヤクグリ、イ
 ワヒバリが多く、なかなかいい場所。でも、カメラを
 持ってない時に限って近寄って来るんだよな。
・夜、食事の肉じゃがが余ったと、朝日小屋の人がテン
 ト客にも振舞ってくれた。いい小屋だ!
 
7/31 6:00〜13:00 晴れ
・昨晩も夜から強風でよく眠れず。4:00起床予定が起き
 たら5:00。ん?寝すぎか?
・まずは朝日岳まで1時間程の登り。頂上は2,418mと北
 アルプスのピークとしては高くないが、主要ピークと
 しては最北で、日本海や遠く能登半島までの展望は素
 晴らしい。
朝日岳山頂からの日本海と能登半島

・山頂からはガレ場、草原状の尾根などを下る。日差し
 を遮るものはなく暑い。水場の多いコースなのが救い。
 下りは荷物の重さもこたえ、肩も痛くなり、休みを多
 く取りながら歩く。
下山路から振り返った朝日岳

・このコース最後に300m以上の登りがあるんだよね。疲
 れ切った後に厳しいのだが、登りの方が肩に負担がな
 い分、楽に歩けるから不思議だ。
・13:00に下山口の蓮華温泉着。下山後も数パターン考え
 ていたが、思いがけず接続良く帰れることがわかり、
 早々に、帰途へついた。

■今週の温泉  
 白馬鑓温泉
・無料(通常300円)
・含硫黄−マグネシウム・カルシウム−炭酸水素塩温泉
・日本で3番目の高所温泉(2,100m)。4時間以上歩か
 ないと来られないけど温泉屋も来るだろうな。私も念
 願の温泉です。
・大露天風呂が名物なのだが、レジオネラ検出で自粛中。
 自粛とは営業はしないという意味で、自己責任で入っ
 ている人はいました。そのせいか、内湯も無料で開放。
 内湯っていっても半露天で露天の楽しみは満喫できる。
 でも、山奥の掛け流し温泉でレジオネラってあるのか。
・内湯は3人くらいしか入れないけど、昼前と小屋の食
 事タイムの2回、独占して堪能。
・薄青白濁で硫黄臭の泉質は山の温泉として最高。文句
 なし。でも大露天は透明だった。温度とか微妙な影響
 で色づくのかな?白骨温泉はこれに入浴剤を入れたな。

☆☆☆☆☆
 蓮華温泉
・内湯800円 単純温泉
・まさに山奥の1件宿の秘湯。内湯は薄く白濁し、薄い
 酸味と硫黄臭。なかなかいい泉質です。お湯は熱めで、
 日焼けした腕が痛かった。
・山小屋の延長的建物だが、内湯は清潔感があり明るい。
 シャンプー、ボディーソープもあり、下山後さっぱり
 するには有難い。正直こんないい設備と思わなかった。
・洗い場はちょっと少ないかな。団体客がいたら大変。
・この温泉、多数の露天が名物なんだけど、バスの時間
 に余裕がなく断念。最終バスにしても良かったのだが、
 疲れて露天まで登る気力がなかったのと、観光の学生
 団体が露天に行くのを見てトーンダウンしたので。
 秘湯と行っても車で来られるしね。ま、いつかまた来
 るでしょう。
・食堂で生ビールとうどんを食べた。今日はカロリーメ
 イトと水だけだったのでうまい!
☆☆☆☆☆

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