■観察場所: 小笠原諸島・父島・1日目 (東京都小笠原村)
■観察環境: 島嶼(海岸、森林)
■観察日 : 2004年6月19日(土)
■観察時間: 13:30〜18:30
■天 候 : 晴れ
■観察者 : 伍號
■観察鳥種:

1 ノスリ
2 ヒヨドリ
3 イソヒヨドリ
4 トラツグミ
5 ウグイス
6 メジロ

*ノヤギ、ノネコ、ネズミ1種
*グリーンアノール、オガサワラトカゲ、ホオグロヤモリ、オガサワラヤモリ?
*オオヒキガエル
*ムラサキオカヤドカリ

■コメント:
●観察状況
・日差しは暑い!でも日陰は涼しく、バイクで走ると気持ちイイ。

●種類毎のコメント
・亜種オガサワラノスリは、空中の一点にピタッと停まって思い切り首を伸ばして
 下を覗き込んでいる。しかしあんな高度から地上の獲物が見えるのだろうか?
・亜種オガサワラヒヨドリは数が増えているのか、あちこちでよく見えた。
 亜種ヒヨドリにくらべて背中や翼の茶色味が強い。
 沖縄方面の亜種と違い、耳羽の栗色部のパターンは亜種ヒヨドリと似ている。
・トラツグミがあちこちでみられた。3羽以上の群れもいた。
 大型ツグミらしい地鳴きが良く聞けた。
 亜種トラツグミとされるが、よく調査されていないと昔聞いたことがある。
 昔、母島で落鳥個体を拾ったが尾羽の枚数は亜種トラツグミの14枚だった。
・亜種オガサワラハシナガウグイスは、本当にくちばしがかなり長い。
 体色は褐色味が強く感じたが、亜種ウグイスとあまり変わらないかも?
 あまり人間を気にしないようで、近くまでやってくる。
・メジロは、亜種シチトウメジロと亜種イオウトウメジロのハイブリッドとされる。
 亜種メジロに見られる脇の茶色みは無いようだ。
 ここではスズメの代わりなので、あちこちに見られる。
 人間をあまり気にしないようだ。
・目当ての亜種アカガシラカラスバトは結局ダメだった。
 新しくできていた東平のアカガシラカラスバト・サンクチュアリに行ってみた。
 確かにいそうではある。が、いたのはトラツグミくらいだった。
・亜種オガサワラカワラヒワは父島では絶滅しているらしい。
・ヤギは白、黒、白黒、茶色などいろんな色のがいる。
 一方、展望台から兄島をみると白いヤギが多い。

●備考
・この時期はアオウミガメの産卵が観察できるそうだ。
・「森の喫茶店」のご主人に巽方面の絶景ポイントを教えてもらった。
 確かに絶景だった!ついでにその場所で岩石を観察。
 緑色の石英と、小さい球状の石英ノジュールが興味深い。
・偶然にも知人と遭遇。某電話会社所長として4月から赴任しているとのこと。
・港に海上自衛隊の艦船が多数。
・宿のテレビで「テレビ東京」が見えたのは驚き!やっぱ東京都だからね。
 でもどうやって?ああ、BSデジタルか。


二見港と森の喫茶店の自家製パッションジュース
 
 
 

■観察場所: 小笠原諸島・父島・2日目 (東京都小笠原村)
■観察環境: 島嶼(海岸、森林)、海上
■観察日 : 2004年6月20日(日)
■観察時間: 8:20〜17:30
■天 候 : 晴れ
■観察者 : 伍號
■観察鳥種:

1 カツオドリ
2 ノスリ
3 ヒヨドリ
4 イソヒヨドリ
5 ウグイス
6 メジロ

*ミナミハンドウイルカ
*オニイトマキエイ、サメ1種、魚多数
*アオウミガメ
*ノヤギ
*グリーンアノール、ホオグロヤモリ
*オオヒキガエル

■コメント:
●観察状況
・日差しは暑い!でも風は涼しい。
・本日は父島周辺イルカウォッチングツアーがメイン。

●種類毎のコメント
・カツオドリは父島周辺の海上でちらほら。
 繁殖している南島付近では多数見られた。
 ちなみにこの南島ではカツオドリのほかに、アナドリ、オナガナギ、シロハラナギ、
 が繁殖しているらしい。今回は波が強く、南島への上陸はおろか接近すらできなかった。

・ミナミハンドウイルカは、兄島瀬戸で8頭の群れと遭遇。ドルフィンスイムを楽しんだ。
 透明度は低いコンディションだったが、かなり接近できた。
 3艘のボートと30人近い人間に追い回されているかも迷惑だろうな。
 でも見てる前で交尾したりもしていた。
・マンタことオニイトマキエイには、2回遭遇。横幅3mくらいの個体か?
・アオウミガメはところどころで浮いていた。この時期は産卵期で、数日にわたって産卵
 するメスが周辺で休んでいるとのこと。
・サメ1種はハンドウイルカより大きいか?というくらいの大型種。
・海中公園でのシュノーケリングでは、沢山の魚を観察した。
 浅いところだがユウゼンが1尾板!ラッキー!チョウチョウウオの仲間で美しい魚だ。
 他にはロクセンスズメダイ、ヤマブキベラ、キイロハギ、アカハタ?、ナンヨウブダイ?、
 タテジマキンチャクダイ、ヘラヤガラ、黄色いヘラヤガラ、エイ1種などなど。
・雄のヤギは角が長くて立派だ。

●備考
・ミナミハンドウイルカは、これまではハンドウイルカの別タイプとされてたが、2000年の
 IWC科学委員会での種の見直しを受けて、独立種「ミナミハンドウイルカ」となったそうだ。
 体長2〜3mで、くちばしが長く、成熟するにしたがってお腹に斑点の模様がでる。沿岸性。


ミナミハンドウイルカ(ビデオより)


マンタ・右を向いています(ビデオより)


マンタ・向こうを向いています(ビデオより)


夕焼けと三日月と自衛隊の船
 
 
 

■観察場所: 小笠原諸島・父島・3日目 (東京都小笠原村)
■観察環境: 島嶼(海岸、森林)
■観察日 : 2004年6月21日(月)
■観察時間: 8:20〜11:00、16:15〜17:30
■天 候 : 晴れ
■観察者 : 伍號
■観察鳥種:

1 ノスリ
2 ムナグロ
3 ヒヨドリ
4 イソヒヨドリ
5 トラツグミ
6 ウグイス
7 メジロ

*ノヤギ
*グリーンアノール、オガサワラトカゲ、ホオグロヤモリ
*オオヒキガエル
*ムラサキオカヤドカリ

■コメント:
●観察状況
・今日も日差しは暑い!
・本日は母島行きがメイン。
 ところが、台風6号の余波で母島の沖港の入港が微妙らしい。7:30発予定が、8;30以降に
 運行予定を決定するとのこと。で、8:30過ぎに問い合わせたところ、「11:00に条件付出航」
 とのこと。条件というのは、母島には行くが、沖港の状況次第では接岸せずに引き返す、
 というもの。しかも接岸してもすぐ引き返す予定となった。とにかく、航路が主目的なので、
 乗ることにした。
 このため時間をつぶす間、父島を回った。
・コペペ海岸でアオウミガメの足跡と産卵床を観察。誰かに掘られてしまったのか、卵が露出
 していた。ピンポン玉より大きく案外重い。


アオウミガメのモノと思われる卵(コペペ海岸)


アオウミガメの足跡(小港海岸)

●種類毎のコメント
・昨日までと大きな違いは無いが、港でムナグロと思われる鳥が2羽飛んでいた。
 9月には沢山いるムナグロだがこの時期はいないのかと思った。
 この時期にいるのはすでに繁殖終了した個体なのか?
・すでに暑い9:00過ぎでも、いろいろなところでトラツグミを見る。
 ちょっと小さめに感じる。ツグミくらいの感じ?気のせいかもしれないが。

●備考
・海上自衛隊の艦船が増えていた。
 昨日いた掃海母艦「ぶんご」と同型艦の「うらが」が停泊している。
 そのほかの掃海艇など合わせて8隻の艦隊。
 午前中は訓練なのか、湾内をうろうろ動き回っていた。
 「うらが」「ぶんご」では甲板に整列して8:00ちょうどに艦尾の日章旗を掲揚していた。
・商店街のいくつかの店には「自衛隊の皆さん歓迎」の垂れ幕があった。
・国立天文台の電波望遠鏡施設「VERA]を見学。
 最近できたもので、まだフル稼働前だそうだ。
・夜、星の観察会があったので参加。
 天体望遠鏡で、木星や星団やリング状星雲などを見せてもらう。
 肉眼で見ても天の川がものすごくキレイ!まるで雲のように明るい。さそり座のとなりに
 銀河中心方向の天の川が見えるわけだが、かなり明るいのだ。
 さそり座も高度があり、南国に来たなあと実感。
・そのあと22時ごろ、昼間に産卵床を見たコペペ海岸に行ってみた。
 しかし、真っ暗な山道を原付で走るだけで心細い。
 現地に行くと車が1台止まっている。月も無い漆黒の闇に波音が響くが人気は無い。
 ライトも小さいものしかない・・・ こうなると逆に「人間」の存在が怖い。
 ということでちょっと歩いただけで耐え切れなくなり退散。


初寝浦を望む
 
 
 

■観察場所: 母島航路・往復:父島⇔母島 (東京都)
■観察環境: 海上
■観察日 : 2004年6月21日(月)
■観察時間: 11:00〜13:20、14:00〜16:15
■天 候 : 晴れ
■観察者 : 伍號
■観察鳥種: 

1 シロハラミズナギドリ
2 アナドリ
3 オナガミズナギドリ
4 セグロミズナギドリ
5 オーストンウミツバメ?
6 カツオドリ
7 クロアジサシ

■コメント:
●本日の状況
・風は弱いが、うねりが大きめ。
 水面近くの鳥がうねりに隠れてしまい、観察しづらい。
 波頭はほとんど白くないが、時々白くなるときがあった。

●種類毎のコメント
・過去3回の9月の母島航路ではシロハラミズナギドリは見られなかったと記憶している。
 6月だからなのか、よく見られた。
・セグロミズナギドリが1羽だけだがバッチリ観察できた。撮影もできそうだったが、
 失敗した。
 やはり上面が黒っぽく、白い下面とのコントラストが明確だった。オナガナギとの
 パターンの違いでよく目立ったのは、セグロナギでは腰の横が白く目立つこと。
 オナガナギの腰の横は白くは無い。

●本日の目玉
・セグロミズナギドリ
 


アナドリ・上面(ビデオより)


アナドリ・下面(ビデオより)


オナガミズナギドリ(ビデオより)


ははじま丸


おがさわら丸
 
 
 

■観察場所: 小笠原諸島・母島 (東京都小笠原村)
■観察環境: 島嶼
■観察日 : 2004年6月21日(月)
■観察時間: 13:25〜13:45
■天 候 : 晴れ
■観察者 : 伍號
■観察鳥種:

1 ノスリ
2 ヒヨドリ
3 イソヒヨドリ
4 ウグイス
5 メジロ
6 メグロ

■コメント:
●観察状況
・台風6号の余波で父島出航を遅らせたため、母島に着いたらすぐ折り返し。
 このため、母島に接岸していたのは40分くらい。観察時間の正味は20分だった。

●種類毎のコメント
・時間が無いので、メグロ最優先で探す。
 港のすぐ上の神社と遊歩道を探すがダメ。
 と、そんなところに現れたオガサワラノスリに導かれるように坂道を登り、集落に
 入ると・・・いた!メグロだ。ラッキー! 
 実は集落内に結構いることは過去の経験で知っていたんだけどね。

●本日の目玉
・メグロ


メグロ(ビデオより)
 
 
 

■観察場所: 小笠原諸島・父島・4日目 (東京都小笠原村)
■観察環境: 島嶼(海岸、森林)
■観察日 : 2004年6月22日(火)
■観察時間: 5:30〜13:30
■天 候 : 晴れ
■観察者 : 伍號
■観察鳥種:

1 チュウサギ
2 コサギ
3 ノスリ
4 ヒヨドリ
5 イソヒヨドリ
6 トラツグミ
7 ウグイス
8 メジロ

*ノヤギ
*グリーンアノール、オガサワラトカゲ、ホオグロヤモリ
*オオヒキガエル
*ムラサキオカヤドカリ

■コメント:
●観察状況
・最終日にして初めて朝早く観察した。
 サンクチュアリでカラスバトに期待したが玉砕。

●種類毎のコメント
・小港海岸の奥の時雨ダムを覗いてみた。
 チュウサギ3羽、コサギ1羽がいた。
 なんかとんでもないものが潜んでいるかも?
・小港海岸の浜辺付近や林にトラツグミが何羽かいた。
 「ヒヨーヒヨー」さえずり(?)をやっと聞いた。
 南国の浜辺で、なんとも場違いな感じだ。
・ノスリが枝に止まって、別の山の個体とピーピー鳴き交わしていた。
・他の鳥屋さんの話では、ムナグロが3羽いたそうだ。

●備考
・ビジターセンターで硫黄島3島展をやっていた。
 昨年10月に初めて実施された硫黄島3島クルーズの2回目が9月にある。
 これに参加する予定!(仕事が忙しい時期なのだが・・・)


メジロ・クチバシ長めで脇は白い(ビデオより)


とっても香りがよいヤシの花


前浜海岸

                                 <伍號>
 
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