■観察場所: 八ヶ岳(長野県南牧村)
       稲子湯〜本沢温泉(泊)〜稲子湯
■観察環境: 亜高山
■観察日 :  2005年1月8日(土)〜9日(日)
■観察時間: 下記 
■天 候 : 下記
■観察者 :  DEVIL MAN 他1名
■観察鳥種:
1 コゲラ
2 コガラ
3 ゴジュウカラ
4 ハシブトガラス
■ コメント:
1/8 12:00〜15:00 晴
・毎年恒例の八ヶ岳冬山ハイク。今年は何処へ行こうかと思ったが、夏の北ア
 ルプス以来山に入っていないので体力低下が著しい。よって、軟弱温泉ハイ
 クで本沢温泉とする。ここは、過去6回訪れているお気に入りの温泉だし。
・中央道は渋滞もなく予定通り、12時に稲子湯ゲートから歩き出す。晴れて穏
 やかな天気で、登りは汗ばむ。積雪は15センチくらいだが、3連休でもあり
 午前中に入った人もそこそこいて、登山道は踏み固められ夏山と同じペース
 で歩けて快適。
・1時間半程でしらびそ小屋の立つみどり池に到着、休憩とする。氷結した池
 の後方には天狗岳の稜線が見えるなかなかの景色。しかし、じっとしてると
 急激に冷えてくるので、早々に出発。


みどり池と天狗岳

・一ふん張りして尾根を越えると本沢温泉入り口からの林道に合流。夏場はこ
 こを通れば1時間半程度で本沢温泉に着くが、登山口まで車の入れない冬は
 歩く人が少ないようで、踏み後もなかった。
・予定より早く15時に本沢温泉着。露天風呂に行こうと思うが、先客が行っ
 たようなので、外で待つと凍死しそうなので内湯で済ます。
・本沢温泉は旅館ではなく山小屋です。夏は混雑するけど冬は訪れる人も少な
 く小屋の一部しか使用せず。部屋も寒く布団に入っていないと耐えられない。
 喫煙所は1本吸う間に芯から冷え切ります。建物の中もストーブの近く以外
 はマイナス10度位でしょう。

本沢温泉正面
・夕食後は談話室で飲み。ここは、先客が薪ストーブで暖めていたので、小屋
 で一番暖かかった。消灯の8時迄飲んで布団へ。朝食の7時まで11時間睡
 眠です。寝すぎだな。まあ、八ヶ岳の某小屋みたいに0時迄宴会になっても
 翌日しんどいが。

1/9  7:40〜12:00  雪

・今日は粉雪が舞い、時折強風が吹く天気。稜線に上がる人は厳しいだろうな。
 朝食後、小屋から10分弱の露天風呂へ。雲上の極楽というか地獄と言うか、
 微妙ではあるが、温泉を長時間堪能した。
・天気も悪いので稜線に出てみようという気は全く起こさず下山。しらびそ小
 屋へ向かう間に、3回カモシカに遭遇する。

カモシカ
・途中しらびそ小屋でコーヒーを飲んで休憩などしながら下山。昨日、かなり
 積雪のあった路面も雪が溶け、須玉インターまで快適に走れた。野辺山で鳥
 を探したいところだが、連れは山屋なので止めておいた。

■今週の温泉  本沢温泉 
・1泊2食8,400円(大部屋)。風呂のみ、露天530円、内湯730円。
・標高2,150mは、日本最高所の野天風呂。通年営業の温泉としても最高所。そ
 れだけに、冬季は3時間以上歩く厳しい環境で訪れる人は少なく秘湯中の秘
 湯。夏は、マウンテンバイクなんかも来て賑わうけど。

 内湯(石楠花の湯) カルシウム・ナトリウム・硫黄炭酸水素塩泉
・夏期は小屋から廊下で行ける広い内湯だが、冬季は湯温を維持出来ない様で
 小屋から少し離れた別棟の建物になる。湯船は2人〜4人の小さな物だが、
 正月に団体客にでもぶつからない限り問題ないでしょう。
・ちなみに、山奥の温泉のため、石鹸等は一切不可。洗い場なんてありません。
・黄がかった茶濁で金属臭がある。外気が寒いため入る時は熱く感じるが、だ
 んだん体が慣れて丁度いい湯加減。芯から温まるいい温泉です。

 露天(雲上の湯)  酸性含硫黄カルシウム硫酸塩泉
・日本最高所の露天として有名で、ハイシーズンは順番待ちも。今回はさすが
 に誰もいなかったけど。
・白濁ありかなりの硫黄臭。帰宅後入浴してもまだ硫黄臭が残るほど。酸味が
 あり、私の大好きな泉質です。この温泉が楽しみで硫黄岳や天狗岳に何度も
 登ってるとも言えるし。
・硫黄岳からの沢沿いの崖っぷちに4人程入れる小さな湯船があるのみ。周囲
 は一面の雪。氷点下10度以下の世界でまず服を脱ぐのが一大決心。まずは下
 半身のみ裸になり、まぬけな格好で入湯。次いで上半身を脱ぐ。温泉はちょ
 っとぬるく感じるけど、極寒から開放され極楽。しかし、髪は凍るし、時折
 吹く突風で顔も凍る。
・一度入ったら二度と出られぬ程周囲は寒い。このまま雪融けまで入っていた
 いと思うほどじっくり湯船につかる。しかし、いつまでもそうしてる訳にも
 いかず、湯船につかったまま何とか上半身服を着る。で、ズボンをはき、靴
 下と。この間、何度も手や足がが凍りそうになり湯船に付けるの繰り返し。

雪の中の雲上の湯
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