sake tasting shop report |
七味家 青森県八戸市 2003.2.15
【お店について】
料理がうまいと地元(の一部)で評判の店、とネット情報があったので
行ってみた。
路地裏にあって、間口も狭く目立たない。その上の看板の蛍光管が切れ
かかって点滅している。知らない人はまず入らないだろうたたずまいだ。
一瞬どうしようか躊躇したが入ってみた。
中は予想外に広く、お客もいっぱい。厨房には板さんが4人いた。当日
は団体の宴会客が入っており、更に個別の客でカウンターもかなる埋まっ
ていた。ほとんどは予約客らしい。しかも常連客。
私は18時過ぎに一人で入店したが、20時までの限定でカウンターの出入
り口に近い端っこに座らせてもらった。私の後に来た客は満席で入店でき
なかった。なんと言うタイミングだ。
刺盛、焼き鳥、牛タンをたのんだ。よく考えたら、せっかく評判の店だ
から、もっと料理の技量のわかるものにするべきだった。
味はよかった。驚いたのは「量」で、東京の3倍は出てくる。
【地酒の評価】
・菊駒 吟醸 生貯蔵(?円):★★★★
淡麗辛口だがしっかりしている。華やかな吟醸香もよし。
八戸酒類 株式会社
参考⇒http://www.sake-db.com/tiiki/aomori/hatikiku/
女将「お飲み物は?」
伍號「地酒でお願いします。」
女将「燗にします?それとも冷やで?」
伍號「冷やで。吟醸がすきなんですが。」
という感じのやりとりで、口頭でいくつかの選択肢をあげられた。
まずは地元八戸の「菊駒」を選ぶ。
料理のオーダー前に、小皿の上に載せたグラスになみなみと注がれる。
香りは華やかに吟醸香が立ち、とても好みな感じ。
グラスに口を付けてすする。美味い。
すきっ腹にしみ込んでいく。
「これは今日はヤバイかも?」と、脳裏に浮かぶ。
ここでの「ヤバイ」は、「美味くて飲みすぎて酔っ払ってしまう
(いってしまう)」という意味だ。
実は現実のこととなる・・・
・田酒 純米大吟醸 斗壜取? (2500円!):★★★★
すっきりだがしっかりしている。香りよし、キレよしで美味い。
株式会社 西田酒造店
参考⇒http://www.densyu.co.jp/
料理が全部そろう前にグラスが空いてしまった。さて次だ。
隣に日本酒の冷蔵庫があるのでラインナップが見える。
伍號「田酒はあります?大吟醸がいいんですけど。」
女将「生と*(注:忘れた)がありますよ。」
生より普通に熟成したほうが好きなので生でないほうを頼んだ。
女将「ちょっとお値段もしますけどね。」
伍號「おいくらですか?」
女将「2500円です。」
伍號「うーん。でもあんまり飲めない酒だからなあ。それでお願いします。」
2500円と聞いてピクッきたが、ほとんど即答でオーダーした。
これまでは行きつけの店(やや高いめ)での「洗心(2200円)」が
注文した中では最高の単価だった。今回で記録更新である。
「洗心(2200円)」はちょっと高すぎだが、田酒純米大吟醸斗壜取?
(2500円)はどうなんだろう。最近人気で、生産量も少なく入手困難な
田酒なのでプレミアもあるのか?
香りは、さきほどの菊駒に似るがやや弱いか?もちろん悪くはない。
味は、軽くてすっきりだがしっかりしている。日本酒の、米の味がする
ようだ。例えば黒龍のように「水のような酒」も好きな私だが、ある程度
しっかり腰のあるのも好みだ。
高い金払って好み通りでよかった。
(前出の「洗心」はちょっとイマイチ好みに合わなかった。)
・自家製にごり酒(600円):★★★
みごとに濁った酒だが、スッキリ感があり、好み。
自家製?
はっきりいって「どぶろく」は違法なはず。
いかにも自家製ですよーという感じの四角い木の樽のような入れ物から
注いでいた。
これはみごとに濁った酒だが、味は以外にもスッキリ感がある。
うん、悪くない。
<評価まとめ>
・菊駒 吟醸 生貯蔵(?円):★★★★
淡麗辛口だがしっかりしている。華やかな吟醸香もよし。
・田酒 純米大吟醸 * (2500円!):★★★★
すっきりだがしっかりしている。香りよし、キレよしで美味い。
・自家製にごり酒(600円):★★★
みごとに濁った酒だが、スッキリ感があり、好み。
<伍號>
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