分類の解説 by 伍號
『原酒』:搾りたてで水を加えていない酒のこと。 原酒はアルコール分が18度から19度とやや高め。 ラベルに原酒と書いてあれば、水を加えていないということができる。 「搾りたて」「糟(ふなくち)」「荒走り」などともいう。 『生酒』:「火入れ」を一度も行わないで、出荷する酒のこと。 特殊なフィルターを通して酵母やその他の菌を漉し取り、発酵を止める 技術を使っているから可能になった。 『生貯蔵酒』:出荷の直前に一度だけ、火入れを行う酒。 『生詰め酒』:生酒を加熱処理して貯蔵し、ビンに詰める時の火入れを省いた酒。 ☆清酒の普通の工程:酒を造り終えた段階でも酵母はまだ生きており、タンクの 中でそのまま熟成させると、気温の上昇してくる春から夏にかけて変質して しまう。この酵母の活動を休止させるために行うのが「火入れ」である。 そしてビンに詰めて出荷するときにもう一度「火入れ」を行うのが普通である。 『古酒』:長期間貯蔵し、熟成させた酒。 香りや味に落ち着きのある、まろやかな味わいをもっている。 2〜3年以上貯蔵したものは、特に「古々酒」と呼ばれることがある。 『樽酒』:樽で貯蔵し、樽の木の香りを付けた酒。 これをビン詰めして販売される場合もある。
分類の定義
特定名称 /使用原料 /精米歩合/要件 純米大吟醸酒/米、米麹 /50%以下/吟醸造り 大吟醸酒 /米、米麹、醸造アルコール/50%以下/吟醸造り 純米吟醸酒 /米、米麹 /60%以下/吟醸造り 吟 醸 酒 /米、米麹、醸造アルコール/60%以下/吟醸造り 特別純米酒 /米、米麹 /60%以下、又は特別な製造方法/ 純 米 酒 /米、米麹 /★なし(2004年1月から) 特別本醸造酒/米、米麹、醸造アルコール/60%以下、又は特別な製造方法/ 本醸造酒 /米、米麹、醸造アルコール/70%以下/ ※以上が特定名称の清酒 普通酒 /米、米麹、醸造アルコール(糖類、酸味料、化学調味料)/規定ナシ、70%以上と推定 低価格酒 /米、米麹、醸造アルコール、糖類、酸味料、化学調味料/規定ナシ、70%以上と推定