1998 秋
■観察場所: 飛島 その3 (山形県酒田市)■観察環境: 離島
■観察日 : 1998年10月11日(日)
■観察時間: 6:00〜7:50、8:40〜17:50
■天 候 : 晴
■観察者 : 伍號
■観察鳥種:
1 | ウミウ | 17 | ビンズイ | 33 | メジロ |
2 | クロサギ | 18 | タヒバリ | 34 | ホオジロ |
3 | アオサギ | 19 | ヒヨドリ | 35 | カシラダカ |
4 | マガモ | 20 | モズ | 36 | ミヤマホオジロ |
5 | トビ | 21 | コマドリ | 37 | アオジ |
6 | ハイタカ | 22 | ルリビタキ | 38 | オオジュリン |
7 | ケアシノスリ | 23 | ジョウビタキ | 39 | アトリ |
8 | ハヤブサ | 24 | クロツグミ | 40 | カワラヒワ |
9 | シギ1種 | 25 | シロハラ | 41 | マヒワ |
10 | ウミネコ | 26 | ツグミ | 42 | ニュウナイスズメ |
11 | キジバト | 27 | ウグイス | 43 | スズメ |
12 | アオバト | 28 | コヨシキリ | 44 | ハシボソガラス |
13 | アカゲラ | 29 | キマユムシクイ | 45 | ハシブトガラス |
14 | ヒバリ | 30 | メボソムシクイ | * | ドバト(レースバト) |
15 | ハクセキレイ | 31 | キクイタダキ | ||
16 | セグロセキレイ | 32 | シジュウカラ |
■コメント:
●本日の状況
・秋の飛島第3日目。
・今日はよく晴れて定期船もちゃんとやってきた。すなわち、鳥屋がぐっと増えた。
一方、鳥の方はやや減ってきた感じ。特にウグイスが減ってきたかな?
・一日中いい天気で、風も弱かった。ということでいつもは風の強い、西海岸側の道を
中心に歩いてみた。
●種類毎のコメント
・ハイタカが空中でハヤブサにいじめられていたが、ハイタカも負けじと対抗していた。
翼開長はハヤブサに比べてやや小さいことからもハイタカと判断した。
このあと、同一個体かどうかは分からないが気の枝に止まっているところを見たが
サイズ的には雌のようだった。
・ケアシノスリは14:00ごろ八幡崎の展望台上空を旋回していた。
ばっちり写真もとれたのであとでギャラリーに載せるかも。
頭部が真っ白な非常にキレイな個体だった。久々に見たケアシノスリが美しい個体で
ラッキーである。このあと飛島最北部の八幡神社に御参りしておいた。
あとで聞いた話だと、17:00ごろ四谷(よだに)ダム上空にいたそうで、何人か目撃し
ているそうだ。この手の大形猛禽類は島に来ても長居せずにすぐ飛び去ることが多い
ようだが、1泊したのかな?
・アカゲラは同時に最大3羽いて、群れているようだった。群れで移動するのだろうか?
島のあちこちで見かけるので数群いるのだろうか。
3羽いたうちの2羽をよく観察したが、2羽とも雌で頬と胸〜腹は結構褐色味が強く、
やはり本州の亜種アカゲラだろうか?まあ、こんなにいるのだからそうなのだろう。
・セグロセキレイは飛島では珍しい。八幡崎で見たあと、ヘリポートにいた。
・コマドリは幼羽のようで、頭からのどにかけては赤っぽいが、胸〜腹は褐色のウロコ
模様で、背は暗褐色。尾羽を上下に動かしながら、「チンチンチン…」と高く澄んだ
声で速いピッチで地鳴きしていた。フィールドガイドでは「ツンツンツン」と表現し
ている。
・キマユムシクイは瓦礫捨て場の入り口で1羽見た。島内の数カ所で観察されたらしい
ので、今日入ってきたのだろう。
・ヘリポートでハヤブサがカシラダカを狩っていた。
・ニュウナイスズメはスズメと一緒にいた。比べるとニュウナイ雄は頭部の赤茶色が
きれいだなあと思っていたら雌の様な眉斑があるではないか!フィールドガイドを
見ると雄の冬羽のようだ。そういえばニュウナイ雄冬羽は初めて見る。でも眉斑は
フィールドガイドにある様なパターンではなく、雌の様に明瞭だった。頭から背に
かけてはきれいな雄の赤茶色をしている。雄の幼羽あるいは第1回冬羽の可能性も
あるのだろうか?
・飛島のドバトは土着のものはいないので、全てはぐれレースバトだそうだ。
居着かずにまた飛び去るか、ハヤブサの餌食になるらしい。
・「シギ1種」が問題である。久々にすぐに見当がつかない鳥を見た。
もう薄暗くなり始めた17:00ごろ、ヘリポート付近の法木への分岐近くの畑で見た。
畑に降りるところの一瞬と、そのあと2回飛び立つのを見たが、飛んでも低く飛んで
すぐに降りてしまい同定できず。着地しているところは観察できなかった。実は
シギかどうかもアヤシイ。
追跡中、すぐ近くまで接近しないと、飛び立たなかった。最初に見たとき、褐色だっ
たのと、すぐ近くまで接近しないと飛ばないことからヒバリかと思ったが、声が違う。
飛び立つとき「ピッ」という感じの短い高い声だった。
飛んだ時は双眼鏡では捕らえられなかったが、体は太めで、背に2本(以上?)の
淡色縦斑があった。 ウズラか?と思ったが飛び方が違う。飛島ではよく畑に降りる
タシギやハリオシギとは声が違うし、嘴が特に長い感じはしなかった。
サイズはヒバリよりやや大きいくらいだろうか。ちなみにヒバリは数羽同じ畑にいた。
クイナ類とも違うのでシギの類いとしか考えられないか?
これってひょっとしてコ○○?! あまりそうは考えたくないなあ(悔しいので)。
まあよく観察できなかったのでわからない。
●今日の目玉
・ケアシノスリ
・キマユムシクイ
●今日までのトータル確認種数→57種(島内のみ、航路は含まず)
●その他情報
・今朝は、4:55〜5:50ころまで宿の前の防波堤の先端で宿のおじさんとアジ釣りをした。
コマセをまきながらのサビキ釣りで、朝まずめということもあり、もう入れ食い状態!
(日の出直前と日の入り直後の1時間くらいが入れ食い状態だそうだ)
多くは20cm以下だが、30cmくらいの型のイイのも釣れて面白かった。フグも2尾釣れ
たがさすがに食えない。防波堤の上に捨てておいても、カラスでも食べないらしい。
小型だとなめていて、素手でアジを掴んでいたら、背ビレで掌がズタズタになって
しまった。
自分で釣ったアジは夕食で美味しくいただいた。いや〜ホントに旨かった。(^_^)
(10/11 21:30)
<伍號>
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